事業報告書
- 実施事業等
- 助成金事業
- (1)災害の防止並びに軽減に関する研究の助成
- ①若手研究者への研究助成
当法人が開設するホームページに掲載し、国内外に公募したところ13名から応募(5,100千円)があり、業務運営委員会において審査した結果、5名に対して研究の助成を行うことを決定し、総額2,000千円の助成金を交付した。助成対象者等詳細は下表のとおりである。氏名 所属等 研究課題 交付額 福井 弘久 神戸大学大学院工学研究科 博士後期課程 免震建物が周囲の擁壁に衝突した際の上部構造の応答評価および応答予測手法に関する研究 400,000円 陳 逸鴻 京都大学大学院工学研究科 研究員 水平2方向地震動を受ける鋼構造骨組の崩壊機構と必要部材間耐力比に関する研究 400,000円 富樫 陽太 埼玉大学大学院理工学研究科 助教 三軸試験による堆積軟岩の異方剛性およびその卓越方向の特定 400,000円 神谷 奈々 京都大学大学院工学研究科 博士後期課程 地震発生サイクルの理解に寄与する古応力場解析の新手法確立に向けた圧密の応力応答性の解明 400,000円 鈴木 卓 大阪大学大学院工学研究科 助教 複数開口を有するCES造耐震壁のせん断強度評価法に関する研究 400,000円 計 5名 5件 2,000,000円 - ②研究発表会等共催(後援)の助成
当法人が開設するホームページに掲載し、国内外に公募したところ7件の応募(3,000千円)があり、業務運営委員会において審査した結果、5件に対して助成することを決定し、総額1,200千円の助成金を交付した。助成対象等詳細は下表のとおりである。名称 開催日 申請者 助成額 第23回水シンポジウム2018 in ふじのくに沼津 8/23~8/24 第23回水シンポジウム2018 in ふじのくに沼津 実行委員会 企画部会長 竹林洋史 200,000円 日本自然災害学会 平成30年度 第37回自然災害学会学術講演会 平成30年度自然災害に関するオープンフォーラム「震災の伝承と防災の未来」 10/6~10/7 東北大学大学院工学研究科 土木工学専攻 教授 風間 基樹(実行委員長) 150,000円 第8回大地震や豪雨による地盤災害に関する日本-台湾ワークショップ 10/24~10/26 京都大学防災研究所 教授 渦岡 良介 200,000円 平成30年度 京都大学防災研究所公開講座(第29回) 10/2 京都大学防災研究所 所長 中川 一 250,000円 平成30年度 京都大学防災研究所研究発表講演会 2/19~2/20 京都大学防災研究所 所長 中川 一 400,000円 計 5件 1,200,000円 - なお、これら①及び②の事業に要する資金を調達するため、防災調査研究助成基金のうち3,000千円を取り崩した。
- ③奨学寄附
本助成金事業の主財源は、「その他会計(受託研究事業)」から生じる剰余金であるが、本年度においては、本助成金事業を実施するための十分な財源の確保が難しかったため、実施を見送ったものである。
- 知識普及事業
- (1)災害の防止並びに軽減に関する知識の普及
- ①研究報告の作成
研究論文(報告課題数16件)を取りまとめ、「研究報告第41号」(別冊)を作成した。 - ②ホームページによる公表
上記の「研究報告第41号」に収録した16編の研究論文を、当法人が開設するホームページに掲載し、広く内外に公開した。 - (2)研究報告に係る原稿執筆等謝金の支給
- 「研究報告第41号」の作成及び公表のため、原稿執筆等謝金として7件 697千円を支給した。
- 自主研究事業
- (1)災害の防止並びに軽減に関する自主研究(課題研究等)の実施
- 下表のとおり、合計11件、研究受託に基づかない自主研究を実施した。
研究分担課題 担当者 土石流災害の防止軽減に関する研究 水山高久 土砂災害の危険に曝された脆弱な居住圏における災害危険度軽減のための危険度予測の研究 佐々恭二 岡山県南部地域の重力基礎構造と地震動特性の検討 赤松純平 地すべり発生機構と移動機構の解明 末峯 章 気象災害に関する研究 林 泰一 気象災害要因の観測的及びモデリング研究 石川裕彦 越流による河川堤防の決壊に関する研究 中川 一 金属屋根葺き材の耐風疲労設計に関する研究 西村宏昭 構造物の安心・安全と長寿命化に関する研究 家村浩和 大地震時の地盤・構造物系の変形・破壊挙動に関する研究 井合 進 土砂災害の機構と対策に関する研究 江頭進治
- 助成金事業
- その他事業
- 受託研究事業
- (1)災害の防止並びに軽減に関する調査及び研究
- 下表のとおり、合計38件、61,402,000円の研究受託を受け、調査及び研究を実施した。
調査研究事項 担当者 (平成29年度から継続研究の分) ハーフマイルブリッジ(仮称)の主桁の耐風性に関する検討 八木知己 地盤環境の保全に関する研究 嘉門雅史 軟弱地盤の改良に関する研究(その10) 嘉門雅史 海外水力開発プロジェクトにおける技術的課題に関する検討委託(H30) 岸田 潔 「事業継続計画(地震編)」(BCP)の策定を進めるにあたり、重要業務および資源等を特定するための効果的な業務分析手法の開発および開発した手法を使った業務分析の実施とその効果の検証 田村圭子 ICTの効果的な活用を通した人材育成手法の開発に関する共同研究2 林 春男 モジュラーチ工法の有効性に関する研究(その2) 木村 亮 地すべり水脈の把握 末峯 章 3ヒンジアーチカルバートの縦断方向の耐震性能評価手法に関する研究(その4) 木村 亮 砂防堰堤の設計施工の合理化に関する研究(その4) 水山高久 「時間的」解除基準検討のための現地計測モニタリングならびに計測データ整理 藤本将光 水力資源を活用した地方創生事業に関する基礎的な検討(その3) 井上素行 水道管路の埋設工事における発生土利用に関する技術指導 飛田哲男 (平成30年度新規受託による調査研究) 地震等の自然災害発生に対する減災手ぬぐいのデザインの監修業務 河田惠昭 若狭地区建設予定地周辺の数値流体計算による気流性状の解明調査 丸山 敬 エアー遮断機の耐風性能調査 丸山 敬 秋田県女川層でのコアリングおよび応力場測定に関する研究 石田 毅 豪州ガス田フィールドのシェールコアを用いたDCDA測定 林 為人 水道配水用ポリエチレン管の地盤変状に対する耐震性評価に関する調査 清野純史 制振機構を有するケーブルにおける高次振動法を用いた張力算定に関する研究 古川愛子 流木止設備のコンパクト化と機能強化の検討 角 哲也 地震・電磁気探査データ処理におけるフルウェーブフォーム利用法の研究 三ケ田均 菅沼流域における流量予測に関する検討 井上素行 鋼製砂防構造物の小規模渓流への適用性に関する基礎研究 水山高久 風洞実験装置を使用した飛び石飛散に関する調査 丸山 敬 原位置AEトモグラフィ計測に関する技術指導 塩谷智基 初期構造異方性を有する地盤の液状化挙動に対するFLIPプログラムの適用性検討 上田恭平 並列ケーブルに生じるウェイク振動に関する研究 八木知己 溢水対策施設の構造安定性に係る分析・評価 川池健司 東川水系津門川地下貯留管流入施設水理模型実験の評価等に関する研究 中川 一 航空機からの落下物に関する検証作業等請負 丸山 敬 強震動予測手法の高度化に関する研究 入倉孝次郎 太陽光パネルに加わる風圧係数の解明 丸山 敬 太陽光発電設備に加わる風圧力の解明 丸山 敬 基礎の補強や維持更新に対する地盤改良の適用性の検討 木村 亮 グラウト注入解析モデルの構築のうちグラウト流体の浸透挙動に関する研究 岸田 潔 地盤の動的解析法の高度化 岡二三生 析出アスファルテンの孔隙閉塞数値モデルの構築 村田澄彦 - (2)災害の防止並びに軽減に関する研究の助成並びに災害の防止並びに軽減に関する知識の普及に係る事業に対する支援
- ①奨学寄附
災害の防止並びに軽減に関する研究助成の一環として、下表のとおり奨学寄附を行った。寄附先 件数 金額 国立大学法人 京都大学 4 3,800,000円 国立大学法人 新潟大学 1 2,800,000円 国立大学法人 愛媛大学 1 200,000円 国立大学法人 埼玉大学 1 800,000円 群馬工業高等専門学校 1 500,000円 計 8 8,100,000円 - ②知識普及事業の強化
「研究報告第41号」の原稿執筆等謝金を支給するために必要な資金 697千円を、知識普及事業へ繰り入れた。
- 受託研究事業
- 総務事項等 平成31年3月31日現在
- 会議等の開催
- (1)評議員会
- 平成30年 6月11日(月) 開催
- (2)理事会
- 平成30年 5月14日(月) 開催
平成31年 3月18日(月) 開催 - (3)委員会
- ①業務運営委員会(奇数月の第2金曜日)年6回開催
但し、1月は、第3金曜日に開催
- 評議員・役員等
- (1)評議員[4名]
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評議員会会長 渡邊英一 評議員 澤 孝平 〃 中村嘉次 〃 水原邦夫 - (2)役員[理事5名、監事2名]
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理事長 嘉門雅史 総務理事 水山高久 会計理事 中川 一 理事 池淵周一 〃 石原和弘 監事 岡田憲夫 〃 田村京市 - (3)研究員
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常勤研究員 1名 非常勤研究員 150名
- 会議等の開催