事業報告書
- 実施事業等
- 助成金事業
- (1)災害の防止並びに軽減に関する研究の助成
- ①若手研究者への研究助成
当法人が開設するホームページに掲載し、国内外に公募したところ15名から応募(8,837千円)があり、業務運営委員会において審査した結果、6名に対して研究の助成を行うことを決定し、総額2,000千円の助成金を交付した。助成対象者等詳細は下表のとおりである。氏名 所属等 研究課題 交付額 近広 雄希 信州大学工学部 助教(特定雇用) 基礎工事なしに展開架橋できる新しい吊橋の試作とその実験的評価 300,000円 緒方 奨 京都大学大学院工学研究科 博士後期課程 地層処分システムにおける岩盤の長期性能評価を可能とする連成数値解析モデルの開発 200,000円 佐藤 公亮 東北大学大学院工学研究科 助教 巨大津波を受ける鋼製円筒オイルタンクの座屈性状の解明 400,000円 前田 裕太 名古屋大学大学院環境学研究科 助教 精密制御信号の高密度観測による桜島火山浅部マグマ供給システムの解明 400,000円 大澤 光 京都大学大学院理学研究科 博士後期課程 音波を用いた積雪内部構造の非破壊推定手法の開発 400,000円 三井 真吾 金沢大学
先端科学・イノベーション推進機構 博士研究員老朽化した鉄鋼構造物検査のための小型高速X線残留応力測定装置の開発 300,000円 計 6名 6件 2,000,000円 - ②研究発表会等共催(後援)の助成
当法人が開設するホームページに掲載し、国内外に公募したところ7件の応募(3,100千円)があり、業務運営委員会において審査した結果、7件に対して助成することを決定し、総額1,700千円の助成金を交付した。助成対象等詳細は下表のとおりである。名称 開催日 申請者 助成額 第2回排砂バイパスに関する国際ワークショップ 5/9~5/12 京都大学防災研究所 教授 角 哲也 300,000円 第22回水シンポジウム2017 in おきなわ 11/16~11/17 水シンポジウム in おきなわ 実行委員会 企画部会長 中山恵介 200,000円 4th Conference of Slope Tectonics(第4回斜面テクトニクス会議) 10/14~10/18 京都大学防災研究所 教授 千木良雅弘 200,000円 国際シンポジウム「地球科学の挑戦」 ー第5回オクラホマ大学/京都大学サミット 10/2~10/4 京都大学防災研究所 教授 丸山 敬 300,000円 平成29年度京都大学防災研究所研究発表講演会 2/20~2/21 京都大学防災研究所 所長 中川 一 400,000円 日本自然災害学会 2017年度 第36回自然災害学会学術講演会及びオープンフォーラム 9/27~9/28 長岡技術科学大学 教授 上村靖司 150,000円 International Workshop on Wind-Related Disasters and Mitigation(風関連災害国際ワークショップ) 3/11~3/14 風関連災害国際ワークショップ組織委員会 委員長 植松 康 150,000円 計 7件 1,700,000円 - なお、これら①及び②の事業に要する資金を調達するため、防災調査研究助成基金のうち4,000千円を取り崩した。
- ③奨学寄附
本助成金事業の主財源は、「その他会計(受託研究事業)」から生じる剰余金であるが、本年度においては、本助成金事業を実施するための十分な財源の確保が難しかったため、実施を見送ったものである。
- 知識普及事業
- (1)災害の防止並びに軽減に関する知識の普及
- ①研究報告の作成
研究論文(報告課題数21件)を取りまとめ、「研究報告第40号」(別冊)を作成した。 - ②ホームページによる公表
上記の「研究報告第40号」に収録した21編の研究論文を、当法人が開設するホームページに掲載し、広く内外に公開した。 - (2)研究報告に係る原稿執筆等謝金の支給
- 「研究報告第40号」の作成及び公表のため、原稿執筆等謝金として8件 1,117千円を支給した。
- 自主研究事業
- (1)災害の防止並びに軽減に関する自主研究(課題研究等)の実施
- 下表のとおり、合計11件、研究受託に基づかない自主研究を実施した。
研究分担課題 担当者 土石流災害の防止軽減に関する研究 水山高久 土砂災害の危険に曝された脆弱な居住圏における災害危険度軽減のための危険度予測の研究 佐々恭二 岡山県南部地域の重力基礎構造と地震動特性 赤松純平 地すべり発生機構と移動機構の解明 末峯 章 気象災害に関する研究 林 泰一 気象災害要因の観測的及びモデリング研究 石川裕彦 越流による河川堤防の決壊に関する研究 中川 一 金属屋根葺き材の耐風疲労設計 西村宏昭 地下地質体の高精度評価 山田泰広 大地震時の地盤・構造物系の変形・破壊挙動に関する研究 井合 進 土砂災害の機構と対策に関する研究 江頭進治
- 助成金事業
- その他事業
- 受託研究事業
- (1)災害の防止並びに軽減に関する調査及び研究
- 下表のとおり、合計29件、58,994,960円の研究受託を受け、調査及び研究を実施した。
調査研究事項 担当者 (平成28年度から継続研究の分) 防災推進等に関する業務(防災備品監修業務、防災に関するセミナー実施業務等) 河田惠昭 ミャンマー国バゴー橋建設事業詳細設計業務 白土博通 地盤環境の保全に関する研究 嘉門雅史 軟弱地盤の改良に関する研究(その9) 嘉門雅史 地熱井、配管中のスケール成長予測シミュレーションの研究 三ケ田均 水力資源を活用した地方創生事業に関する基礎的な検討(その2) 井上素行 「事業継続計画(地震編)」(BCP)の策定を進めるにあたり、重要業務および資源等を特定するための効果的な業務分析手法の開発および開発した手法を使った業務分析の実施とその効果の検証 田村圭子 地すべり水脈の把握 末峯 章 「事業継続計画(地震編)」(BCP)の策定を進めるにあたり、重要業務および資源等を特定するための効果的な業務分析手法の開発および開発した手法を使った業務分析の実施とその効果の検証(その2) 田村圭子 3ヒンジアーチカルバートの縦断方向の耐震性能評価手法に関する研究(その3) 木村 亮 砂防堰堤の設計施工の合理化に関する研究(その3) 水山高久 IHI低周波震源装置を用いた海底資源探査についての調査 三ケ田均 (平成29年度新規受託による調査研究) ICTの効果的な活用を通した人材育成手法の開発に関する共同研究 林 春男 フルウェーブフォームを用いる反射法地震探査・電磁気探査データ処理法高度化の研究 三ケ田均 鋼製砂防構造物の河川分野への適用性に関する基礎研究 水山高久 落合川流域小水力開発における河川環境の保全に関する調査検討 井上素行 津山市阿波地区落合川流域小水力発電可能性調査業務 井上素行 モジュラーチ工法の有効性に関する研究 木村 亮 液状化解析におけるV&V(Verification and Validation)の対応状況についての事例分析 一井康二 不飽和地盤の動的挙動に対するFLIPプログラムの適用性検討 上田恭平 地盤の再冠水に関する研究 榊 利博 ハーフマイルブリッジ(仮称)の主桁の耐風性に関する検討 八木知己 並列ケーブルのウェイク振動に対するスパイラル表面突起の制振効果に関する研究 八木知己 強震動予測レシピの高精度化 入倉孝次郎 海外水力開発プロジェクトにおける技術的課題に関する検討委託(H29) 岸田 潔 水道管路の埋設工事における発生土利用に関する技術指導 飛田哲男 基礎構造物の耐震補強のための地盤改良の適用性の検討 木村 亮 液状化解析法の高度化に関する研究 岡二三生 「時間的」解除基準検討のための現地計測モニタリングならびに計測データ整理 藤本将光 - (2)災害の防止並びに軽減に関する研究の助成並びに災害の防止並びに軽減に関する知識の普及に係る事業に対する支援
- ①奨学寄附
災害の防止並びに軽減に関する研究助成の一環として、下表のとおり奨学寄附を行った。寄附先 件数 金額 国立大学法人 京都大学 4 3,350,000円 国立大学法人 新潟大学 1 2,800,000円 関西大学 1 1,400,000円 計 6 7,550,000円 - ②物品寄附
調査研究に必要な物品の一部として、二次元動画計測ソフト一式 1,497,960円及びPCパナソニックCF-XZ6ZFWPP一式 477,662円を京都大学へ寄附した。 - ③知識普及事業の強化
「研究報告第40号」の原稿執筆等謝金を支給するために必要な資金 1,117千円を、知識普及事業へ繰り入れた。
- 受託研究事業
- 総務事項等 平成30年3月31日現在
- 会議等の開催
- (1)評議員会
- 平成29年 6月 1日(木) 開催
- (2)理事会
- 平成29年 5月16日(火) 開催
平成30年 3月16日(金) 開催 - (3)委員会
- ①業務運営委員会(奇数月の第2金曜日)年6回開催
- 評議員・役員等
- (1)評議員[5名]
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評議員会会長 渡邊英一 評議員 澤 孝平 〃 陳 活雄 〃 中村嘉次 〃 水原邦夫 - (2)役員[理事5名、監事2名]
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理事長 嘉門雅史 総務理事 水山高久 会計理事 中川 一 理事 池淵周一 〃 石原和弘 監事 岡田憲夫 〃 井尻恒博 - (3)研究員
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常勤研究員 1名 非常勤研究員 148名
- 会議等の開催